Night life in Paris

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一皿一皿が驚きと感動の連続!美味しい物好きの聖地、フレンチの最高峰、三つ星レストラン「ル・サンク」へ

美味しいもの好きの聖地!?パリのミシュラン星付きレストラン

美味しいもの好きにとって、パリでしたい事のひとつとして外せないのがミシュラン星付きレストラン体験ではないでしょうか?

1月のある日、"美味しいものとお酒がなによりも好き!"というN夫妻からの依頼を受け、三つ星レストランランチのアテンドをさせて頂きました。 

お二人はパリは初めてという事でしたので、現代風のお店よりもフランスらしい宮殿のような内装のお店が良いだろうと思い、パラスホテル「フォーシーズンズホテル・ジョルジュサンク(Four Seasons Hotel George V, Paris)」内にある「ル・サンク(Le cinq)」をご提案させて頂きました。

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にこやかなホテルスタッフの案内で、ロビー奥のレストランへ

ホテルのエントランスに入るとすぐにスタッフが来てレストランまで先導してくださいます。さすがパラスホテル....本当に気分の良いサービスです。

レストランではホールマネージャー男性に案内され、私達はホールが見渡せる上に素敵な中庭も見える窓際のテーブルへ。お隣のテーブルではフランス人の家族が静かに食事をしています。これは個人的にポイントが高かったです。外国人客も定連客と変わらず丁寧に扱っているレストランだなだと思いました。

f:id:N_L_Paris:20180224230450j:plain ホールも中庭も見渡せる落ち着いたテーブル

さりげない親切がうれしいスマートなサービス

さて席に着くと次はこのテーブルのサービス係のチーフが挨拶に来ます。少しの日本語を交えた会話でちょっぴり緊張していた私達もリラックス。

そうして落ち着くとすぐに、突き出し(mises en bouche)が運ばれ、ソムリエの方がアペリティフのシャンパーニュをワゴンで持って来てくれます。アペリティフのグラス用には5種類ものシャンパーニュが用意されていました。

M氏は一ミリも迷う事なくヴィンテージのシャンパーニュを選択。M氏は美味しいものが好き過ぎて、一時は自らレストランを経営しシェフまでつとめられていたのだそう。この日のワインは全てM氏に決めて頂きました。

シャンパーニュと突き出しを楽しみながら、ゆっくりとコース内の選択肢を決めて行きます。素敵な内装と中庭を眺めながらおしゃべりもはずみます。

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驚きと感動の連続!常に最先端を行くル・スケー氏のお料理

こちらのシェフ、クリスチャン・ル・スケー(Christian Le Squer)氏は、かつてレストラン「ルドワイヤン(Ledoyen)」で三つ星を12回連続で獲得し続けた事で有名なシェフです。2015年にこちらホテルのシェフに抜擢され、すぐにこちらでも三つ星を獲得。それというのも就任時の契約書に「1年以内に三つ星を取る」ことが条件として盛り込まれていたそうです。すごい世界!

そんな厳しいフランス料理の世界の中で最先端を突っ走るクリスチャン・ル・スケー氏のお料理は、一般人の私にとってはもはや魔法や科学の実験かと思うほど。一皿一皿が感動の連続でした。

f:id:N_L_Paris:20180224230315j:plainまず、一皿目の前菜は「雲丹とカリフラワーのムース」。のっけから、もうどうやって作っているのが想像すらできないです。(笑)雲丹とカリフラワーの風味の融合が本当に美味しい!

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そして前菜2皿目は「現代的なパリのオニオングラランスープ」。三つ星レストランのメニューに、パリのブラッスリーの代表選手「オニオングラタンスープ」の名前があってびっくり、出てきてその形状にびっくり、そしてその美味しさにびっくりです!!

数種類の方法で表現された飴色玉葱の旨味で構成されており、一口ごとに違う美味しさに出会う感じ。円や球で構成された見た目もとてもアーティスティックで綺麗です。フランス伝統料理の基礎を今の時代にぴったりの斬新な形で提供する、とてもル・スケー氏らしい一皿だなと思いました。

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メインは肉と魚の2種類から選択。日本語にすると長くなってしまうのですが...魚料理は「カリカリに焼いた金目鯛のフェンネル添え&とろみをつけた赤ワインの薫製ソース」、肉料理は「野生の鹿の炭火焼とセイヨウワサビのアラビア風砂糖菓子」のどちらかを選べます。(文字だけみると何だか訳がわからないですね。ごめんなさい。(笑))

M夫人と私は魚料理を選択。金目鯛の皮の面が本当に香ばしくカリカリに炙られているのに身はフワフワ!!こちらも本当に美味しかったです。

M夫人が言われていて気づいたのですが、日本では魚料理は頭を左にして横に置かれますがフランスでは縦置きにされます。ところ変われば常識も変わるのは面白いですね。

付け合わせは手のひらに載る小さなサイズに焼かれた数種類のパン(ミニバゲットやミニそば粉パンなど)ボルディエのバターと共にサーブされました。

f:id:N_L_Paris:20180225224854j:plainメインが終わった後にはデザート前のデザートが2種類も出てきます。

f:id:N_L_Paris:20180224230519j:plainデザート前のデザートその2。小さな味がたくさん楽しめて本当に幸せ...。

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さて、やっとデザート本番。デザートは「バナナとパッションフルーツのエマルジョン」または「ブラックベリーとキャラメルクリームのデザート」の2種類から選べました

私は「ブラックベリーとキャラメルクリームのデザート」を選択こちらもベリーとキャラメルの組み合わせが、もうたまらない美味しさ。「美味しい!!」以外、言う事なしです。デザートと同時にコーヒーもサーブされます。

コーヒーの後も沢山のチョコレートやキャラメル、ヌガーが載ったワゴンが登場し、お土産に小さなチョコレートの箱まで頂き....もはや美味しさとおもてなしの津波状態。もう「これが大満足じゃなくてなんなんだろう!」という気持ちでした。

最高に良い気分でレストランを後にしたのは16時過ぎ。13時の予約でしたので約3時間かけた贅沢なランチタイムでした。

 

 まとめ。星付きレストランの中でもやはり三つ星は特別!

ミシュランの三つ星を獲得するにはお料理の味だけではなく内装やサービスも含めた総合的なクオリティが求められます。ル・サンクはそんなフランスの三つ星クオリティをしっかりと体感できるレストランでした。

パリを訪れたら世界の食文化の頂点を是非体験してみてくださいね! 

 

 ル・サンク(Le Cinq)
Le Cinq Restaurant: Four Seasons Hotel George V Paris
Four Seasons Hôtel George V
31 Avenue George V, 75008 Paris 

自分内評価/★★★★★+ (最高過ぎて評価不可能...)

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